突然現れた王子


その時。


「あれー? アユじゃん!」

「へ?」


いきなり名前を呼ばれ、
あたしはまわりを見渡した。


今の声は明らかにケイタじゃないし。

女の声だった。


ケイタもびっくりしたように、キョロキョロしてる。


「こっちだよ、こっち!」


そう言われて声のした方を見る。

視線の先にいたのは………


「マコト!?」

「やっほー」


友達のマコトだった。




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