風紀委員と二重人格優等生
「――以上だ。」
私の言葉で皆、一斉に立ち上がる。
ぞろぞろと出て行く背中を見送って、一息つく。
私も帰るか。
特に何かあるわけでもないしな。
私は立ち上がり鞄を手にする。
帰り、本屋でも寄っていくか。
なんて思いながら私は学校を出た。
学校から一番近いのは駅前だな。
少し遠回りだが仕方ないな。
家とは反対方面へ足を進める。
こっちはあまり来ないからな。
随分人通りが多い。