―奏― 君に捧げる愛の歌



ずっと黙っていた俊は、ようやく口を開いた。



「二度とその話するんじゃねぇ。」



低い声でそう言うと、
私をギロリと睨み、中へ入っていった。








最悪だ・・・・・・・・私。



俊に立ち直って欲しい、なんて言って、
お節介やいて・・・



結果、俊を傷付けた。



私が踏み込む余地なんてなかったんだ。



きっと、私が思っている以上に俊の心の傷は深いんだ――


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