空っぽのキミに
「いえ、俺だってそうですよ。結愛の為にってした事が裏目に出てこんな事になって。本当にすみません」

これで結愛が死んでしまっていたら、マジで何の弁解もできないよな。

「ううん、西崎君は私達家族より、この子の事大切にしてくれてると思うわ。結愛ね、私達にあなたの事とても楽しそうに話すから、やっぱりこの子には西崎君が必要なんだって」

 ・・・・・・結愛。

「この子の事、よろしくお願いできるかしら。私達も同じ事繰り返さないように、元の結愛と同じように接してあげるって決めたけど、私達以上に西崎君の方がこの子の支えになるって思うから」

「任せて下さい」 

 俺が接すると、また同じ事になるんじゃないかって不安は当然ある。
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