* another sky *
「…私、優しくなかったですか?」
「めっちゃ、怖かったで。
俺が何言うても、あーそうですかー、あーん?てな。
感じ悪いやん。」
眉間に皺を寄せて私を睨む諏訪さんを見て、桜木さんは爆笑…。
それ…、―――。
私の物真似…ですよね??
「そうそう、―――。
あの新人、やりにくいんだ、って話したら、ね。
諏訪君、俺、あいつ怖いって。」
―――――――!!
「最悪じゃないですか、私。」
「ほんま、最悪やで。
でも翼君と出会ってからは、可愛くならはってな。
恋って素晴らしいな。」
「……っ。」
何だか、気恥ずかしい……。
っていうか、私の印象、怖いって……。
「ほんと、今の方がいいね。」
「うん。よく笑うようになった。」
そう、なのかな…。
入社してからの私は、ただひたすらに毎日を過ごしてきたような気がする。
仕事を覚えたくて、同期が飲み会で親睦を深めている中、一人で残業を買ってでていたし。
協調性もなにも、無かったよなぁ。
そのうち飲み会の誘いも無くなって。
確かに一人、浮いていたと言われれば、……。
そうなのかもしれない…。
「…怖い、かぁ…。」