* another sky *

「もしもし、はいっ。


―――。


ええ、―――。


――――――。」



麻友理、どうして…。


麻友理…っ…。



「わかりました。すぐに向います。」



――――――。



――――――――。



「…おいって。

玲っ、玲っ、―――!

しっかりしろっ。」



大きく肩を揺すられて、翼の視線に私は呼び戻された。



「…た、すく?」



「玲、ちゃんと聞いて。」



…聞いてるよっ。


でもね、りょうちゃんが…わけ、わかんないこと…。



「玲っ、――――!!

麻友理さんていう人、玲の親友なんだろ?

今、大変なんだっ。

すぐに病院に行かなきゃっ。」



―――――――!!



「大丈夫だ。俺も一緒に行くからっ。 」



―――――――!!



「玲っ、――――!!

大事な友達なんだろっ。

友達が、大変なんだぞっ!」



あ、………。



「…ま、ゆり…。」


「そう。麻友理さんに会いに行かなきゃ!!」



そうだ。


そうだっ。



麻友理に、会いに行かなきゃっ!!



「麻友理が、自殺、したって、りょうちゃんが言うのっ!!」



りょうちゃん、何でそんなおかしなことっ…。
< 440 / 769 >

この作品をシェア

pagetop