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変化


その日の放課後、教室でみんな残って文化祭の準備に取り掛かり始める。

あたしの写真は好評で、今はみんなが教室のレイアウトを考えてくれている。



そしてあたしはというと、


「で、中川とうまくいってないのか?」


「なんでそんなこと松下たつのりに報告しなきゃいけないんですか」



なぜか松下たつのりに尋問されてるんですよね。


みんなには結婚式関連の話といってあるが、なぜわざわざそこまでして恋バナをしなければいけないのか。

非常に疑問である。



「なんでって、そりゃあ生徒の悩みを聞いてやるのが教師ってもんだからさ」


「完全に面白がってるだろ」


「それは否めない」


「このやろう!」


生徒の心配事をそんなニヤニヤしながら聞くんじゃねぇよ!


「で、どうなのよ」


「うまくいくとかそのレベルですらないですよ。もう全然会ってもいないし」


「なんで?告ったのか?」


「…告ってすらいないです。その前に終わりました」


「は?じゃあなんで、」


「向こうに彼女さんがいたんですよ」


「うわ、まじか」


「マジです。だからあきらめたんです。それだけです」



うわぁ話してたらだんだん悲しくなってきた。涙でそう。



「先生、こんなとこでなにやってるんすか?あ、…真鍋いじめ?」


「おー津川、お前のクラスも文化祭の準備か?」


「そうですけど…真鍋泣いてるんですか?」


「泣いてないやい!バカともやん!松下たつのり、教室もどりますよ!」



ともやんになんか泣き顔見せてたまるかよ!…って泣いてないけどね!




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