89×127


「…何ひかりのこと泣かせてんですか。ケンカ売ってるんですか?カス」


「亀井の威圧感はんぱないな。ケンカ売っていませんあとカスって言わないでください」



教室に戻ると渚の制裁が待っていましたとさ。


ちなみにさっき話をしていたのは、以前もなぜか恋バナすることになったあの階段だ。

松下たつのりの中で、あそこは恋バナをする場所とインプットされたようだ。



「じゃあなんでひかりの目がこんなに潤んでいるのかを3文字で説明してください」


「そんな難題先生解けない」


「渚さん、あたしは泣いていないですよ。こんな奴に泣かされるような弱っちい人間じゃないですからね」


「じゃあなんでそんな顔してんの」


「それは松下たつのりが近年稀にみるアホだからです」


「やっぱり松下先生のせいなんですね。なんか言うことあるんじゃないんですかカス」


「ごめんなさい」



松下たつのりの教師の威厳というものが始めからあったかどうかはわからないが、確実に現段階でゼロになっただろう。

渚さん、そんな言葉づかいを教師にしてはいけませんよ。



「ひかりーん、先生なんて放っておいてこっちで教室の形考えましょー」


「はいはい今行きますよー渚さん、あとはお願いしますね」


「任せといて」



勇ましすぎるよお姉さん。

この人精神攻撃をもっとも得意としているから、もしかしたら松下たつのりはもうダメかもしれないな。



「松下たつのり、まぁがんばりたまえ」


「オレを見捨てるのかお前」


「そんな人聞き悪いこと言わないでくださいよ。最初から助けるつもりなんてありませんから」



大丈夫、渚さんだって一応松下たつのりの生徒なんだから、そんなヒドイことは言わないと思うよ。



< 165 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop