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「続きまして、新郎、たつのり様がお勤めになる高校の生徒さんが制作したスライドショーです。皆様。スライドにご注…」


「すみませーん。少しマイクをお借りしますねー」


「え、あ、えぇ…?!」




完全に油断しきっていた司会者のマイクを強奪するのには成功しましたが、さぁここからどうしよう。


……勢いって怖い!!




「あーえー、皆様、こんにちは。えーえへへ」


完全にマイクを奪うところまでで勢いを使い果たし、唖然とした表情でこっちに注目する主役二人と会場の皆様に、ただへらっとした笑いをお届けすることしかできなかった。


なんて間抜けな行動をさらしてしまったんだあたし。



「あーもう、ちょっと貸して。相変わらず馬鹿なんだからひかりは。みなさんどうもすいませんうちの馬鹿が」


「渚さん公開処刑はやめて!バカバカ言い過ぎ!」


「うるさいなお馬鹿。えー、松下先生、美雪さん、ご結婚おめでとうございます。これからこのお馬鹿さんが寝る間も惜しんで作ったスライドが流れるので、スクリーンに注目していただいてもいいですか?」


それは言い過ぎだよ渚さん。
寝る間は十分にあったからね!

ぐっすり快眠よ!



「そして、他の招待客の方々というか、そこの、前で周りへの遠慮もなく写真撮影会をしてる方々。人が努力して披露するまでに作り上げてきたものをなんだと思っているんですか?イイ大人なんですから、アホみたいにはしゃいで写真ばっかりとってないで、たかが余興と思うかもしれませんがちゃんと見ましょうよ。小学生ですかあんたら?」


「な、渚さん!事実かもしれないけどそれは言い過ぎだよ!アホとか言っちゃダメ!もっとオブラートに包んであげて!」



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