【続】君の声がききたい
俺は続ける。




ーー『…で。その社長さんすげえいい人だったし・・会社の待遇も良かったから…俺はそこの会社に、就職することを決めたってわけ』

ーー『すごい!すごいね、奏!』


沙和は少し涙目になっていた。




ーー『黙っててごめん。沙和にはいち早く報告したかったんだけど…』

ーー『ううん…言えなくて当然だよ』


小さく笑う沙和。




ーー『沙和にも、なにかいい働き口が見つかればいいと思った。でも…』

ーー『…!』


俺は沙和のもっている箱から、おもちゃの指輪を取った。




ーー『この時間だから…もう店がやってなくて(汗)ドンキで、おもちゃのだけど…仮だから我慢して(汗)』

ーー『♪』


クスクスと笑う沙和。





ーー『お前の就職先…決まったな』

ーー『!』


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