杞憂きゆう〜ムダなことなどひとつもないね〜短編集

お疲れ会当日

約束の時間30分前



「 あれ、明香じゃん!
誰かと待ち合わせ? 」



聞き覚えのある声に振り返った
そこには想代がいた。



「 あれ、想代? 」



私が言葉を発したところに
小台くん登場した!



「 明香、
小台と待ち合わせだったんだ?
ごめん、なんか私
ジャマしちゃった感じ? 」



「 いや、ジャマじゃないよ。
町屋もしかしてヒマだったりする?
一緒に飲まない? 」



「 そうだよ、
想代。
一緒に飲もうよ! 」



「 オレさっき
そこで周に会ってさ
あとでくるっていうから
西ヶ原、
多い方が楽しいよね? 」


「 うん!
みんなでワイワイしちゃおう! 」





それから一時間
私は恥ずかしいことに出来上がっていた。



「 想代…
今日はスゴく楽しい。 」



「 小台…
明香ヤバイね。
歩けるうちに連れて帰ろうか? 」



二人が呆れた顔して私を見ていたけど
それも二人が見ていてくれるって
嬉しくってハシャイでいた。



「 わりぃ!
遅くなった。 」



「 滝野川、遅いじゃん!
待ちくたびれちゃったよぉ! 」



「 ごめん、西ヶ原。
なんだか楽しそうだね。
オレまだ飲んでないのにねぇ。 」



「 周が遅いから
西ヶ原が飲みすぎたんだよ。 」



「 うーん
オレんち近いから
うちで飲まない?
西ヶ原も寝かしておけるし。 」



すごく幸せな気持ちになっていた
滝野川くんに支えられて歩いているのに…。



「 ふにゃぁーん、
このソファ幸せすぎぃ!
大好きぃ。 」



私はスヤスヤ夢の中へ。



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