「すき」だらけ


「あっ隼人。俺ちょっと数学で聞きたいとこあるんだ」



「おう。じゃ着替えたら教えてやるよ」



「さんきゅ。やっぱり持つべきものはバカな姉よりかしこい兄だよなぁ」



あたしのほうをチラッと見て依智と辻宮はリビングを出た。

なんなの。


あたしの言い分は?あたしの意見は??



「お父さん!」



「どうした?」



「どうしたじゃないよ。なんで勝手に決まったの?あたしの意見は?あたしの言い分は??」



「まあ父さんが決めたことには逆らえないからなあ。しょうがないなあ」



無駄だった。隼人くんはいい子だよ。とニコニコされながら逆にあたしが諭されちゃったよ。



なんでこの家族はあたしの言い分を聞かないのよーっ。
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