「すき」だらけ
「お前ほんと隙だらけだよな」
「はあ?すき?すきだらけなわけない!」
し、しまった。つい大声出してしまったらつい目が合ってしまった。
あーっいつものあたしじゃない。しかも辻宮が顔を近づけてくるもんだからどうしたらいいの。
「お前、書き写し全然できてねーし。何やってんだよ。師匠帰ってきたら監視役の俺まで怒られるだろーが。さっさとやれよ」
そう言うと机の上のあたしのノートに目をやりペンを握らせ有無を言わせずに書き写しをさせられた。
ちょっとでも手が止まれば睨まれる。
もういやーっ。