カゼヒキサン。
そ…っと海斗の髪をなでる。

サラ…サラ…細い髪の毛が揺れる。


うわぁ…、なんじゃこれ。

あたしもこんな髪になりたいな…。


「…にしても、汗びっちゃ。」
ベタ、ってくっつくパジャマにイライラする。



どうしよっかな。

シャワーあびてきたいな。

でも、いちお家に海斗いるし…。

でも寝てるし…。


あびてきちゃお。



ひきだしのなかの大きいフセンに
『シャワー入って、戻ってくる』
とだけ書いて、海斗のサラサラの髪に…

はろうとしたけど、なんか抵抗ある。
傷つけたくない的な。

顔も…ダメか。

ん~っ


迷ったあげく、肩のトコにペタっとはって部屋をでた。

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