カゼヒキサン。
ドキ、ドキ、ドキドキ、ドキ

うっわ、心臓やべぇ…。



めっちゃドキドキしとる。


瑞希、可愛いし…。




はぁ。

小さくため息をついて、瑞希の頬を、そっとさわった。


「ん~…」

少しくすぐったそうにした瑞希だったけど、俺の手を、ぎゅ、って握った。


「!?」



「かいと…。」

ニコ、と口角が上がる。




可愛い。



んで、何の夢見てんのかな。



そう思ったときだった。



ぴろろろろろ、ぴろろろろろ…


着メロがなる。

知らない人からの電話だった。
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