幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
「なっ、なっ、な…さっさく、さくらぁ?」






お父さんは噴き出したビールで自分の顔も、服も、テーブルもびちゃびちゃにして、ガタガタとイスから立ち上がった。






「おとうさん、汚い…」






陸人でもそんなにこぼさない…







「まぁ!お父さん、何してるんですか?」







片付けをしていたお母さんが、タオルを持ってキッチンから慌てて出てきた。







「だ、だって、桜が…桜が…」


「子どもの言う事にいちいち過剰に反応しないで下さいよ。そんなんじゃ、本当に桜がお嫁さんになる日、どうするんですか?」


「んなっ!桜がお嫁さん!?ダメだ!桜はずっとこの家にいたらいいんだ!」


「…なーにバカな事を…」


「…だめだ…お嫁さんとか…だめだぁ……」







なんだか分からない事を叫んだまま、涙目になるお父さんと

そんなお父さんにいろいろ言いながらも、お父さんの服を拭きながら、ニコニコ笑っているお母さん。






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