幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
桜から俺にキスするなんて、幼かったあの日覗けば初めてだった。



桜の柔らかい唇に、脳細胞が溶かされて、何にも考えられなくなる。



好きだとか、愛おしいとか、そういう感情だけが溢れ出て、止められない。





桜が唇を離して、俺を見つめた。



真っ赤なままの頬に
潤んだ瞳



俺を塞き止めている理性の壁が……

あぁ、もう無理だ…





無意識に手が桜の後頭部に周り、そのまま唇を近付けていた。


触れるその寸前、桜が口を開いて言った。






「…“すごいキス”ってどんなのか教えてくれる?…」







理性の壁は、その一言で木端微塵に粉砕された──






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