怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
癒麻の小さな笑い声に、樹と悟は癒麻の方へ振り返る。
癒麻は小さく肩を震わせて、顔を赤くして笑っていた。
「ごめんなさい…。でも、二人とも本当に仲が良いのね?」
「なんでこんなヤツと…。」
樹はムスッとした顔で、元いた場所に座る。
「……。」
悟も、困ったように笑う。
「仲が良いことなんて、恥ずかしいことじゃないじゃない?」
今度は癒麻が困ったように笑う。
「僕は嬉しいわよ?仲良くなってくれた方がね。」
「癒麻…、お前な…。」
「え?なぁに?」
(癒麻も絶対わざとだな…っ!)
樹は口に出すのを我慢して、思いっきりため息をついた。
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