怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「悟…くん…。なんでもないよ…。」
(癒麻ちゃん…?)
青ざめた顔のまま悟に笑顔を見せる癒麻はあきらかに無理をしているのが悟には解った。
(癒麻ちゃん、何かあったの…?)
3人のやりとりを傍で見ていた亜衣は不安そうに癒麻を見る。
「癒麻ちゃ……っ!!」
青ざめた癒麻を見て、悟は癒麻に伸ばしかけた手を引いた。
(樹と癒麻ちゃんには、俺の知らない何かがある…。
それは俺には話せないなにかが…。俺は…。)
悟は強く握り拳を作って、下を向いた。
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