ラララ吉祥寺

早々、わたしは呟き返を返した。

『見学随時東町2-○-△』

わたしは家の住所を端折って入力した。

吉祥寺周辺に詳しいなら多分これで判るだろうと。

『今晩八時可?』

なんと時間指定。

『了解待』

わたしは即決了解を返信した。

ものの何分かで、彼女の来訪が決定した。

ことが進むとはこういうことなのか。

meiという呼び名以外何もわからない筈なのに、何故か彼女にとても親近感が湧いていた。

今日までの待ちの五日間はなんだったのだか、と可笑しくもなる。

とりあえず、神はわたしを見放さなかったということだ。

本来、こんなことにツイッターを使うわたしがおかしいのだ。

そんなことをわかった上で、わたしの手法を理解してくれる彼女に、早く会ってみたいと思った。

わたしは気分も軽く、仕事に取り掛かる。

恐らく仕事帰りに立ち寄るつもりでいる彼女と、夕食を共にできたらいいな、なんて気持ちばかりが浮き立っていた。
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