ラララ吉祥寺
木島さんの部屋の布団の上に寝かされたわたしは、すでに一糸纏わぬ生まれたままの姿で。
木島さんに両手を掴まれ、身動きの出来ない状態で攻められていた。
熱い舌がわたしを絡め取る。
瞼からこめかみ、こめかみから耳へ。
耳の形を優しくなぞり、木島さんは耳たぶを口に含んだ。
「ふみこ……」
そのまま名を呼ばれて、身体が震える。
熱い。
首筋から鎖骨へ、その溝をなぞって下を目指す熱い舌。
わたしの胸の膨らみを確かめるように、敏感な部分へとその動きを早めていく。
「あぁ……」
彼の舌先がわたしの胸の頂きを捕らえ、尖ったそれを口に含んだ。
身体の奥から湧き出る疼き。
わたしの感覚は一点に研ぎ澄まされる。
迷いも憂いも不安も恐れも呑み込むような、甘く切ない刺激が繰り返され。
波のように押し寄せるうねりに、わたしは意識を失いそうになる。
とその時、玄関のチャイムが鳴った。