ラララ吉祥寺

「退院は明後日だ。

それまでにどうしたら許してもらえるか、頭を冷やして考えてこい。

忘れるなよ。

たとえお前が居なくても、あの二人はなんとかやっていく。

それが母と子の絆ってやつだ。

お前がそこに関われるかどうかは、芽衣さんの気持ち次第なんだぞ」


木島さんは、なるようになる先を見据えて布石を打った。

まぁ確かに、花岡さんがあのままストレートに芽衣さんに結婚を願い出たとしたら、速攻断られていたかもしれないなと思う。

どんなに好きな相手でも、簡単に許せないこともある。


それでもお互い好き合う同士、気持ちが通い合えば良いのだけれど。
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