†狼BOY×赤ずきんGIRL†
『で、声かけんの?』
『ん〜、でも邪魔しちゃ悪いし……。別荘帰ってから、いっぱい話聞こッ!!』
私は、満面の笑みで幸の手を握り前後ろに振りながら歩いた。
『テンション高ッ!!さっきまで、怒ってた?のに……』
『へ?!なんて?』
幸がテンション高ッ。って言ったのは聞こえたけど……後のは小さい声だから聞こえなかった。
『なんでもない』
『なにそれぇ〜。でも、今幸せ気分だから許しちゃう。』
私は、苦手なウィンクをした。
今私、自分でも分かるくらいテンション異常だ……。
『幸せ気分ねぇ……じゃあ、俺にもその幸せ分けてよ。』
幸も見たじゃん!!
でも………
『いいよ。はい。』
私はそういい、持っていた林檎飴を幸に向けて出した。
『サンキュッ。』
私はその気分の高いまま、屋台を回った。