幼馴染はアイドル!!
次の日。
10時に公園に待ち合わせをし、俺は千里を待っていた。
やはり、女は支度が遅い。
そう思いながら時間は経ち、
「ごめん!携帯が見当たんなくて。」
約10分の遅刻だ。
「で、結局どこにあったんだ。」
「鞄の中入ってた。」
「アホ。」
「んな!」
口を尖らせ、抗議する千里を横目に俺は駅へ歩きだした。
「どこにいくの?」
「繁華街。」
今日の千里はお団子に白いミニ丈のワンピースとサンダルという実にシンプルなコーディネートだった。
一応リップだけはしてきたらしい。
「結構可愛いじゃん。」
「へ!?」
変な声をあげる千里をもう一度馬鹿にしながら、電車に乗った。
千里はキョロキョロと回りを確認したあと、
「電車乗っててもそんなにばれないものなの?」
「あんまりな。まぁ、知名度が低いのもあるのかもしれないがな。」
「ふーん。」
ぼーっと外の景色を眺める千里に、
「なんか欲しいもんとかってあるか。」
「どしたの?急に。」
俺はそっぽを向いた。
「なんとなくだよ。」
千里はふーん、と言ったあと、
「強いて言うのであれば、でっかいぬいぐるみがほしいな。」
「ぬいぐるみ?」
「うん。触り心地がいいやつ。」
「なんで?」
「ん?なんとなく。」
へへっと笑う千里はなんだか楽しそうだった。
俺もだけど。