私に光を。


たしかにこの恰好でいるのは少し嫌だった。

私はまたこくんと頷くと男の子を見つめた。

『それじゃあ、誰かきても出ないこと
 もし疲れてたら寝てもいいからね』

と書いて私に背を向けて部屋を出て行った。

私はいったい誰なんだろう。

なんていう名前なのだろう。

どこに住んでいたのだろう。

なにも思い出せない。


< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop