魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−
全部剥がし終わった時、少しだけ段ボールが開いた。
「……っ?」
急に漂う異臭に顔を歪めた凛。
鼻を突くような臭い。
段ボールに顔を近付けると、その臭いの根源が段ボールの中からと謂うことが分かった。
「な、に…?」
あまりの異臭に唇が震える。この中に入っている“何か”に背筋が凍る。これはお婆ちゃんが送って来てくれる漬物やキムチとかの匂いでは無い。
あきらかに“何かが腐った”ような臭いだった。