魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−
――――――ピチャン――‥
「っいやあ!」
血の滴る音で我に返った凛は紙をバサッと段ボール箱に放り捨てるように詰める。
「……っはぁ はぁっ」
息を荒くして血で塗れたタオルや写真を適当に詰め込む。鶏の死骸は上から無理やり詰め込んだ物のせいで見えなくなった。しかし、いまだに鼻を突く臭いは消えてくれない。
吐き気や頭痛や死臭なんて忘れて、無我夢中で凛は辺りの物を箱に突っ込んだ――――――――――――――いや。戻した。
段ボールを開ける前の状態に戻そうとした。