メガネのダサオ君
当時12歳
──
────
──
チュンチュン
チュンチュン
「海くんー!
起きて起きて」
「かず…ま~
あともうちょいねた…い」
グウグウ
いつものように海君をおこしにきたんだけど
今日も起きない…。
しょうがないまだ学校に行くまで時間あるし待ってみるか
どうせあと10分で飛び起きてくるだろうし
何て思っていると
ガチャッ
「一君また海起きない?」
海君のお母さんがドアを開けひょこっと顔だけ覗かせ苦笑いをしている。
「はいっまだ起きないですねww」
「ごめんねいつもいつも
まったくこの子は!!」
何て言いながら制服を机に置いていた
僕の家では一度も見たことがない光景だ
「あっ!
そう言えば一君もう朝食食べた?」
「いえ食べてません」
「あら、
なら海が寝てる間に朝食食べない?
朝食は食べなきゃダメよ?」
と言って海君と同じほんわかしている笑顔になった
「はい、じゃぁいただきます!」
そう言って腰を上げ海君のお母さんと一緒に台所に行った