雨が降る日は誰か死ぬ
一番前の、一番廊下に近い席にいた安部優希は、気になってこっそり席を立つと、ドアのすぐ側まで行って聞き耳を立てる。



「今、警察から連絡がありまして」



黒川の声が聞こえた。


「このクラスの中山朋美と思われる子が、生田駅の近くで倒れているのが発見されて、病院に搬送されたけど、すでに息を引き取ってたって」



「嘘でしょ? 昨日高橋が亡くなったばかりですよ」



「ええ、それを警察の人も言ってたんですけど、同じ学校の生徒が、二日続けて同じ場所で亡くなったのはおかしいって」


「同じ場所?」


「ええ、そう言ってました」


そこで二人の会話が止まり、優希は急いで自分の席に戻った。
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