雨が降る日は誰か死ぬ
天井に染みができて、水が垂れている。



「え?」



しかもその染みはあっと言う間に大きくなり、どんどん水滴が落ち始めた。


まだ新築して二年の家である。こんな雨漏りなんて考えられない。


いったい何が?


『ねぇアズ? アズ?』


美咲が不安そうに呼びかけてくる。



「雨が……天井から雨が……」


梓の視線が天井から窓に移った。

< 267 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop