雨が降る日は誰か死ぬ
翌朝、美穂は眠い目を擦りながら、部屋を出て食堂に向かう。


昨夜は色々と考えて、なかなか寝付くことが出来なかったのだ。


せっかくの日曜日だから、ゆっくり寝ていたいけれど、今日も朝から部活動である。


心情的には部活よりも、一刻も早く除霊というか、あの祭壇を封印してくれる人を探したいのだけど、

一緒に住んでいる体育会系の先輩たちの手前、なかなか部活はサボりづらい。


救いは週間天気予報で、来週は雨のマークがなかったことである。

部活が終わり次第、かたっぱしから神社とお寺に電話してみようと美穂は思っていた。

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