雨が降る日は誰か死ぬ
茜は一瞬、目の前が暗くなって、よろけそうになった。



(何で?)


おそらくさっきのパトカーと救急車がそうなのだろう。


茜の心臓はドキドキと動悸を打ち始める。


(なぜ? 雨は関係ないの?)


あの日……。ころもと奈津の家に行ったとき、奈津の父親が、奈津の死因は溺死だって言ってた。


溺死……。



「お姉ちゃんどうしたの?」


声をかけられて振り返ると、桜がすごく心配そうな顔をしていた。

< 367 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop