雨が降る日は誰か死ぬ
西山は最後に加藤茜に電話をかける為に、茜の電話番号を呼び出した。



実は今回の事件が始まって以来、茜のことが気になっていたりする。


全生徒が帰宅報告のメールをするようになり、自分もそれに加わることになったので、全員のメールアドレスを教えてもらったのだが、

加藤茜だけが、その日以来帰宅報告に関係なくメールをくれるようになったのだ。


最初は、親友だった早坂奈津の死を悼むことや、今回の事件に脅える内容に対して、カウンセリング的な回答をしていたのだが、

最近は段々と親密な感じになりつつあって、一日のメールのやりとりも、10回は越えている。


相手は一回りも年下の女子高生。


手を出せば一発でクビになりかねないから、特別な感情を持ってはいけない。


西山は改めてそう自分に言い聞かせながら、初めての茜に対しての電話に、少し緊張しながら発信ボタンを押した。

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