雨が降る日は誰か死ぬ
「ちょ! こ、殺したの?」


健作の声が裏返る。


「バカ! 殺したら生贄にならねぇだろうが! オトシタだけだ」



「おとす?」


「気を失わすってことだ」


「ああ……」



それを聞いて、健作はホッとした。


とはいえ、どうせ明日の夜には本当に殺してしまうのだ。



(トヨちゃんごめん)


健作は心の中で、気を失っている妹の親友に謝罪した。

< 532 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop