雨が降る日は誰か死ぬ
西山たちが、亜衣の祖母の家に向かって出発した後、残された者たちは、西山の代わりの山岡の引率で梓の葬式に向かった。


今日学校に来るときと違って、自然と笑顔で会話が出来るようになっているのは、

やはり、自分が殺される可能性がなくなったからである。


ただ一人、岸川佑香を除いて……。



レスリング部の山口香奈は、西山に頼まれた通り、そんな佑香の隣に寄り添い、

思い詰めたように震えている佑香の肩を抱いていてやった。

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