雨が降る日は誰か死ぬ
「先生のことが好きだったの」


「加藤……」


相変わらずの無表情が、何とも不気味で仕方ない。



「どうしてもそれだけ伝えたかったの」



「そうか……。俺もだ。俺も加藤のことが好きだったよ」


西山は無理に笑顔を作った。



「本当に?」


相変わらず無表情で聞いてくる。


「ああ」






突然目の前に青紫色の顔があった。

「じゃあ一緒に逝って」


そして初めて、無表情の青紫色の顔の口元が、ニヤリと歪んだ……。

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