サヨナラ 大好きな人【完】
*新木*

あゆさんを帰した後、すぐに兄貴がいる病室に入った。

俺が思っていた通り

兄貴は起きていた

「狸寝入りか」


「__」


兄貴は黙ったままで、外を見つめている


「で?どうすんの」

俺が問いかけると兄貴は口を開き

「知ってたのか…?」


「俺が電話した日あったろ?そん時聞いた」

驚くのも無理ないだろう

大好きな女に突然本当のことを言われたんだから

「俺のせいだったんだな」

そう言うと兄貴はギュッと布団を握った

まるで自分を攻めるかのように
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