ぴーす
しばらく足を進めると中庭が見えてきた。
やっぱり誰もいない。
ふぅ、やっぱり気持ちいいな~
あたしは早速ベンチに腰かけて、手足を伸ばす。
ここはほんとに穴場で、人が全然こない。
遠くからは運動部の掛け声が聞こえてくるだけで、あたしの中ではそれすらも心地よいBGMになっている。
ずっとこうしてられたらいいのに…
そう願わずにはいられないくらい。
そう考えてた時だった。
「チッ…
先約かよ…」
1人の男の声が聞こえた。