それでも、愛していいですか。
「リンちゃんはこれね」
そう言ってカウンターの上に置いたのはソルティドッグだった。
「それはなんですか?」
奈緒はグラスの縁についているつぶつぶを指差す。
「ああ、これは塩だよ。指につけて舐めてごらん」
言われたとおりにしてみると、確かにしょっぱかった。
「ほんとだ。塩だ」
「ね。さ、乾杯しよう」
奈緒が慌てて自分のグラスを持つと、君島は優しく奈緒のグラスに自分のグラスを当てた。
ファジーネーブルを口に含んでみると、確かにまるでオレンジジュースのようで、お酒とは思えなかった。
「これ、おいしい」
思わず笑みがこぼれる。
「よかったよかった」
シュンは目を細めた。