イジワル王子の溺愛




――――あ、そうだ





笑みを浮かべて再び走り出そうとした俺は、不意に振り向いた







俺にぶつかった男の子が、階段を降りようとしている所だった






「あっ――」





一瞬の出来事だった





男の子は一番上の階段を踏み外して、バランスを崩した





< 281 / 360 >

この作品をシェア

pagetop