イジワル王子の溺愛



「そうか。そんな運命も、君のためなら信じていいか」






純粋にあたしを信じる瀬山さんに後ろめたさを感じちゃうあたしって……





瀬山さんがテーブルに出したものを見て、あたしは目を見開いた







「え……っ」





「菊池椎香(キクチ シイカ)さん」






「……はい」






「俺、瀬山拓人(セヤマ タクト)と婚約してくれるね」







差し出されたのは―――婚姻届








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