監禁×実験×恋愛

緑川事件-マサルside-

「あの、舞さんのお兄様でしょうか??」

電話がかかってきたのは、まだ俺が研修生を卒業した頃のことだ。

「あの、失礼ですがどちら様ですか??」

そう聞き返すと相手は少し困ったように間を置いた。

「えっと、私は舞さんの彼氏です。」

そう名乗ると、彼氏という人は、舞のことについて話があるから、と直接会いたいと言い、場所と日時を指定してきた。
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