Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
直接面識はないけれど、プールで何回か会ううちに、いつの間にか目で追うようになり、気付いたら恋に落ちていたのだという。
「すごくタイプの顔だったのよね~」
そう頬を赤らめながら話すサンゴちゃんは恋する乙女だ。
桃井竜平くんはさらりとしたお顔の男の子だ。
醤油顔というのだろうか。
とりとめのないというか、普通?
体格もサンゴちゃんと比べると華奢だ。
どうやらサンゴちゃんは線の細い顔立ちの人が好きみたいだ。
「私みたいなのってシンパシーみたいので解るって言うじゃない?異性が好きかそうじゃないか。彼も絶対そうだと思うの」
「そうなの?」
そうよと自信ありそうにサンゴちゃんは頷く。
「まずは友達になれるといいね」
「そうね」
話に夢中になっていたら公園の端まで来たみたいだ。
「あれ?」
と隣を歩くサンゴちゃんの足が止まった。
「こんな所にカフェなんかあったかしら?」
駅とは反対側の公園を出た通りの向かいにカフェがあった。