嘘、鬼よ。








近藤さんがさってしばらくしたあと、空気が和やかになる。



「三冷"くん"、よろしくなっ!」



先程まで普通に呼び捨てにしていたくせに、急にくんを強調し出す。



分かりやすいものだ。



「お、そういえば自己紹介は必要か?」




「ん?いいや、いいよ。
だいたいわかってる。
改めてよろしく」



正座を座り直して、深々と頭を下げた。




まさか、こんなことになるなんて想像してなかったな。



「こちらこそ、よろしくお願いしますよ三冷さん」

不適に笑うこの人は要注意だなー、沖田。



「おう!
俺は平助って呼び捨てでいいからな!!」



「わからないことがあったら、この俺に聞けよ!
がっはっはー」


「原田に聞かない方がいいぞ。
俺に聞いてくれ。」


「なんだよしんぱっつぁん!」



「あはははは…」

三馬鹿…?だっけ?

キャラ濃すぎだよ



「いずれ、蕎麦でも食べに行こう。」



齊藤一って本当に蕎麦好きだったんだね。


「是非」




「まぁ、せいぜい頑張ることだな。」




この人って絶対ツンデレだと思う。







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