嘘、鬼よ。
「許しを請うこたぁねーぜ?」
京の訛りでも会津の訛りでもない堅調な声が不意にした。
振り返ると10人は軽くいようかという団体がこちらへとジリジリ近付いてきた。
「長人…」
沖田は上げていた口角をさっと下ろし、鬼へと変わる。
まさか、この町中で斬り会いでもするつもりなのか!?
耳につく嫌な音が数回した。
キラキラと目映い光を反射させるソレは、紛れもなく人を殺すためのソレ。
横からも同じ音が聞こえたかと思うと、沖田も刀を抜いていた。
先程の4人が恐怖で震えている。