3度目の結婚
マンションに帰ってから、隆さんが、一枚の紙を
出して来た。

「ひなた、これ書いて。」

「えっ、」見たら、婚姻届だった。

婚姻届には、いつの間にか、海藤のお父さんの名前と
田舎の母の名前が書いてあって、隆さんの名前も
すでに記入済みであった。

「これって・・・。いつの間に・・。」

「あぁー、お義母さんからは、この間行った時に
 もらってきておいたんだ。」

用意周到さに半分呆れながら、その場で自分の名前を
書いた。

そして、そのまま区役所に提出がてら、海藤の家に報告
をしに行った。

海藤の両親は、それはもう、とっても喜んでくれた。

「やっと、自分の孫が抱ける!!!」と、二人とも大はしゃぎ
だった。

お夕飯を海藤の家で食べ、その後、マンションへ帰って来た。

帰って来てからは、田舎の母に電話で報告すると

「ひなた、良かったね。隆さんと一緒に頑張ってね。
 幸せになるのよ。母さんは、あなたの幸せが一番の
 望みなのよ!」

「ありがとう、お母さん。今まで支えてくれて、本当に
 ありがとう。隆さんと一緒にがんばるね」

母との電話を終え、隆さんが、幸恵さんに自分から電話
すると言ったので、側で聞いていた。

幸恵さんからもお祝いの言葉をもらい、真理にも
電話で、結婚と妊娠の報告をし、二人で泣きながら
『お互い、良かったね』と言葉を交わした。
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