3度目の結婚
しばらく、救急で高橋の愚痴を聞き、そろそろかな?
と思っていたら、『海藤先生、婦人科がどうぞ』って言ってますが。

「わかった、今行く」

「えっ、海藤先生、お母さんかお姉さんのどちらかが具合、
 悪いんですか?」

「否、違うけど。まぁー、良いじゃないか。それより
 俺の分まで、頑張れよ。また愚痴、聞きに来てやるから。」

そう高橋にいい残し、俺は婦人科に向かった。

着いて、すぐに呼ばれた。

結果は、やはり妊娠していた。

表面上は、穏やかに対応していたが、実は、叫びたいほど
嬉しかった。

ひなたが俺の子供を妊娠している!世の中の人、全てに言いたい
くらいだった。

しかし、一様、沙紀の手前、穏やかに話を聞いていたが、
沙紀のやつ、俺の心のうちが読めたようで、安定期に
入るまで、セックスはするな!と、言い始めた。

俺だって、医者だからそのくらいは知ってる。

だからその会話に乗ってやったら、ひなたが真っ赤に
なっていた・・・。ちょっと調子に乗りすぎたかな?

沙紀の注意事項を聞いて、病院を後にし、二人で
マンションに帰った。

まだ時間的に早いので、実家に報告に行く前に、俺は
机の引き出しから、一枚の紙を取り出し、ひなたに
渡した。

ひなたは、その紙を見て、吃驚していたが、実は
新潟へ行く前に、親父から証人になってもらい
婚姻届に俺のサインと親父のサインを書いて、
ひなたに内緒で、持って行った。
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