3度目の結婚
「海藤さん、どうぞ、1番へお入りください」

隆さんと二人で診察室に入る。

「こんにちわ。調子はどんなかしら?」

「はい、少し、むくみが出てきていて・・・。足の付け根も
 痛いんです・・・。」

「どれ、診てみましょう。ベットに横になって。」

「はい」

「んー、海藤君、どう思う?」

「血圧も少し高いな。むくみも出始めているしなー」

「そうね。中毒症が出始めているみたいね・・・。」

「ひなた、どうする?このまま入院するか?」

「えっ、入院?」

「そうよ。妊娠中毒症は、甘くみると、取り返しのつかなくなる
 ケースも多いのよ。ただ、今は、そう酷い状態じゃないから
 いいんだけど、これが酷くなるようなら、入院ね!」

「沙紀、1週間様子見るか?来週、また検査して、酷く
 なっているようなら、即入院だな。」

「そうね。今のところ、そこまで酷くないから、来週また
 検査しましょう。良いわね、ひなたさん」

「はい、わかりました・・・・。」

不安を抱えながら、隆さんと家に帰った。

「ひなた、中毒症は、安静にしてないとだめだからな。
 余計なことは、しなくていいから、大人しくしていて
 くれよ。わかったな」

隆さんは、ベットで横になっている私の頭を撫でながら
そう言った。
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