世界が終わる時の景色



好きなのに、伝わらない。

恋人でいたいのに、セフレのような関係。


「…はぁ」


深い溜息を吐いて、ミディアムロングの茶髪を撫でた。


「…先輩は髪、長いよな…」

黒く染めて伸ばそうかな…?

「…やめやめっ」


考えを振り切るように歩き出し、
階段に差し掛かった時。


「…!!」

「あら…?」


憧れていて、でも一番会いたくない人物。

日向の、想い人。



< 141 / 207 >

この作品をシェア

pagetop