世界が終わる時の景色
「…うん、そうだよ」
「…そっ、か…大変だね、執事と令嬢の恋愛なんて…」
「……」
「私、応援してる。何も出来ないけど…
話、聞いてくれて、教えてくれてありがとう!またねっ」
かわいらしく微笑んだ彼女…真城は、走り去って行った。
「…はー…」
ぐしゃぐしゃと髪を掻き乱し、その場にしゃがみ込む。
「…行こう」
上手く言葉には表せなかった感情を噛み殺して、
志乃を迎えに歩き出した。
―・・・
「志乃」
「日向!今日の日替わりメニューは何だった?」
「和食だった」
「そう。残念…」